お疲れ様です。
オリンピックとパラリンピンクの違いについての記事が他のサイトさんでも多く詳細に紹介されているのに、私の前回に記事まで訪問してくれることに正直驚いている君色です。
前回の記事も一部訂正・追記してありますので学校のレポートなり、パラリンピックを観ながらなど活用できれば幸いです。
さて、今回はタイトルでは「パラリンピック選手に選ばれるための方法とは?」ですが、オリンピックとパラリンピックの違いについてPart2のつもりでまとめましたのでよろしくおねがいします。
1.シンボルマークの意味とは?
オリンピックは5色の5つの輪が並んだのが特徴で、輪は世界の5大陸を表しています。
パラリンピックのシンボルマークが画像の通り、3色で風の流れを表しているような3本線です。
このシンボルマークは「スリーアギトス」と呼ばれています。「アギト」とは、ラテン語で「私は動く」という意味で、困難なことがあってもあきらめずに、限界に挑戦し続けるパラリンピアンを表現しています。赤・青・緑の三色は、世界の国旗で最も多く使用されている色ということで選ばれました。(日本パラリンピック委員会公式HPより)
このシンボルマークは3代目で、最初のシンボルマークは1988年のソウルパラリンピックです。
当時はオリンピックカラーである青・黄・黒・緑・赤の五色を勾玉みたいな形で表したこのマーク。
これが1994年のリレハンメルパラリンピックからは人間の最も大切な3つの構成要素である『心(スピリット)・肉体(ボディ)・魂(マインド)』のを指す表す色として赤・青・緑の三色だけ残り、2004年にアテネパラリンピック閉会式で今の線に変わりました。
最初の5色から3色選出する際に色を世界の国旗で多く使われている色からなのは、日本も例外ではないのですが色が持つ意味や役割が世界それぞれ異なっているからなのではと考えます。
エッセイ「日本人の知らない日本語」蛇蔵&海野凪子薯でも、絵を書くときの太陽の色や大人向けのビデオを表す色も全く違うことが紹介されていました。
パラリンピックはオリンピックと違い、人間の最も大切な3つの構成要素を国旗で多く使用されている色で表し、線は挑戦し続ける選手を表しています。
2.選手になるための条件
まずは選手になれるための基本(?)条件はいずれの1つが該当していることです。
先天性(生まれながら)・後天性(病気・事故・事件によるなど)関係はありません。
身体障碍者
上肢・下肢および欠損、麻痺で肢体不自由であること。
脳性麻痺
視覚障害
知的障害
1998年の長野パラリンピックでクロスカントリースキーのみ参加が認められ、2000年のシドニーオリンピックから正式開催されたが、そのシドニー大会でスペインチームがバスケットボールの試合で障害ではない健常者を複数も紛れこませて金メダルを攫う不正行為が発覚。
これによってスペインの金メダル剥奪をしただけでなく、それ以降の全ての大会・参加種目にスペイン以外の知的障害者選手も一時参加出来なくなった。
2012年のロンドンオリンピックで知的障害者選手の復帰できたが、2014年のソチオリンピックと2018年の平昌オリンピックにはどの国からも参加していません。
12年という長い期間は選手の育成も充分にできなかったどころとか、少し話はズレますが世界大会での新体操部門が2018年9月時点でも停止状態なので、世界規模の大会での資格停止・種目停止は「実質の廃止」という認識が強かったために知的障碍者の参加資格が復活できることは絶望的だったではと考えられます。
聴覚障碍者、精神障碍者は2018年現在も参加出来ないため、聴覚はデフリンピック、精神はスペシャルオリンピックスへの参加になります。
3.選手になるための大会は?
日本財団パラリンピックサポートセンター(通称:パラサポ)に選手の選考会や大会のスケジュールなどが紹介されています。
会場は日本国内だったり海外だったりと様々です。
4.選手に必要な機具について
車椅子や義足などの機具を使う競技なので、常に最先端にスポーツ医学や人間工学、機械工学、材料工学などを駆使された選手の体格に軽くフィットするように合わせてオーダーメイドで製作されます。
これらの機具は数十万円~100万円以上と高額になるので、経済的に豊かなもしくはスポンサード(スポンサーがいる)を受けている選手ほど良い機具が持てるため、結果的に発展途上国よりも先進国の選手が有利になるどころか、まず発展途上国の中には選手を選出できるどころか「人」として扱われないために生活すらまともにできない場合が多い。
日本では、生活用義足に医療保険が適用されるが、スポーツ用は一切適用されず、個人で全額を負担しなければならないため、金銭的理由で出場を諦める選手も出ている。
スポーツに使用するので機具の損傷やメンテナンスが通常生活より多いことと今(2018年)の日本の医療保険は別の理由で多く使われてしまっているため、資金が廻せない事態が大きいかと考えられます。
ソウルパラリンピック以降、オットーボックよる車椅子・義肢などの無料修理工場が整備され、義肢装具士などが少なく、費用も高い開発途上国の選手にとって、これらのサービスが無料利用できる事を大会への参加動機にもなっているみたいです。
ちなみにパラリンピックの認知度(2014年)は日本が98.2%、ヨーロッパでは95%以上に対し、アメリカや韓国では7割程度だったそうなので、認知度が高い日本が政府の支援がまともにできない状況とは勿体ない話です。
5.かつては会場も別だった。
1988ソウル大会より、オリンピックと同一の開催地(会場も同一)になってからパラリンピックへの注目が増し、障碍者スポーツの認知度が向上しました。
しかしその結果、オリンピックと同様にメダルを取れるかどうかで注目度が全く違うため、勝利至上主義的な姿勢により、ドーピングや障碍の偽装が問題になっています。
6.お金の規模が違う
機具の保険適用外に加え、オリンピックと比べ選手の強化費が少なかったり、助成金やスポンサーが集まりにくいことが大きい。
2018年の日本ではパラリン選手あるいは候補選手がCMに出演することが多くなっているが、それでも出演できるのはまだまだ条件が厳しい。
さらに各国が報奨金で障害者スポーツ振興を図っており、日本でもJPSAが実施しているが金額はオリンピックと差が大きすぎる。
オリンピック選手には
金メダリスト300万円
(リオデジャネイロオリンピックからは500万円に)
銀メダリスト200万円
銅メダリスト100万円
それに対しパラリンピック選手には
2008年北京パラリンピック以降
金メダリストに100万円
銀メダリストに70万円
銅メダリストに50万円
のちに2014年ソチパラリンピック以降は
金メダリストに150万円
銀メダリストに100万円
銅メダリストに70万円
将来的には日本オリンピック委員会の報奨金と同額することを目標にしてみたいですが、財源確保のための協賛企業の確保をいかにして行うか、そのためには大会自体のブランド価値を高めるという課題が残っています。
いかがだったでしょうか?
パラリンピックは大会だけでなく選手を支援する側もオリンピックと比べたらまだまだ力は影響力は弱いです。
しかし東京2020オリンピックに向けて障碍者選手の向上に立ち上がる企業もいるため、今後私でも力になれることがあるなら、無理しない程度に支援していきたいです。
パラリンピックについて常に情報が更新されているサポートサイトを貼っておきます。
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